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女性の起業は少ない?女性の起業が少ない理由と女性起業家の可能性
日本では「起業=男性が多い」というイメージがまだまだ根強く残っています
実際、女性起業家の割合は男性に比べて低く、多くの女性が起業に対して不安やハードルを感じていることは多いようです。
しかし、女性だからこそ見える課題やニーズがあり、社会に新たな価値を提供できるチャンスが眠っているのも事実です。
女性の起業が少ない現状とその理由、少ない女性の起業の可能性について、実践的な視点から確認していきましょう。
女性の起業は少ない?
2024年度に行われた「日本政策金融公庫」の調査によると、新規開業者のうち女性の割合は25.5%です。
1991年度の調査開始以降、最も高い割合ではあるようですが、その数字は長年大きく変化していません。
2割程度と考えると、男性に比べて圧倒的に少ないと言えるでしょう。
日本では、女性が起業を「特別なこと」「ハードルが高いこと」と感じやすい文化や価値観が根強く残っています。
特に30代〜40代の女性は、キャリアの転機と出産・育児期が重なることも多く、「起業に興味はあるけれど、今の生活では無理」「やってみたいけど、どうやって始めたらいいかわからない」と感じている人が多数です。
一方で、コロナ禍を機にリモートワークや副業が広まり、「会社に属さなくても働ける」という価値観が浸透したことから、女性たちの中にも「自分のペースで働きたい」「好きなことを仕事にしたい」と起業を意識する人は増えてきています。
女性の起業への関心は確実に高まっているものの、現実的なハードルや不安から実行に移すまでには至らないという状況であり、女性の起業は少ないと推察されます。
参考:新規開業に関する調査/日本政策金融公庫
女性の起業が少ない理由とは
多くの女性たちが「起業に興味がある」「いつかは自分のビジネスを持ちたい」と思っていても、さまざまな壁にぶつかってしまうのが現実です。
女性の起業が少ない理由について確認していきましょう。
資金調達や融資のハードルが高い
起業には事務所や設備、人件費などの初期投資が必要ですが、女性は融資を受けにくい傾向があると言われています。
実績や経歴が不足していると、金融機関から「返済能力に不安がある」と判断されがちです。
また、そもそも「お金を借りること」に抵抗がある女性も多く、融資に関する情報収集や交渉に慣れていないケースも少なくありません。
加えて、男性に比べて貯蓄額が少ない傾向にあることも、自己資金の面でハンデとなります。
特に出産・育児で一時的に離職していた女性は、収入実績がブランクになるため、資金面での信用を得にくいのが現状です。
家事・育児との両立がネックになる
起業は自由な働き方ができる反面、自分ですべてをマネジメントしなければならないため、家庭とのバランスが難しくなります。
日本では、いまだに家事・育児の負担が女性に偏っている家庭が多く、「仕事に集中したくても子どもの送迎や夕食の準備で時間が取れない」といったジレンマを抱えている人も多数います。
また、保育園の空きがなかったり、子どもの急な発熱でスケジュールが崩れたりと、予測できない事態に備える体制を整えておく必要もあるでしょう。
こうした現実的な制約が、起業の継続性に対する不安にもつながっています。
ロールモデルや起業仲間の不足
身近に女性の起業家がいないと、「私には無理かも」と感じてしまいがちです。
たとえば、友人や家族に起業経験者がいれば、悩んだときに相談できたり、成功事例を参考にしたりすることができますが、そうした環境に恵まれない女性が多いのが現実です。
また、SNSやセミナーなどで同じ志を持つ起業仲間と出会うことは可能ですが、「どこで探せばいいのかわからない」「一人で参加するのが不安」と感じて、情報を得る前に諦めてしまうこともあります。
起業に対する心理的ハードルが高い
日本人全体に共通する傾向として、失敗を恐れる文化があります。
特に女性は「家庭や周囲に迷惑をかけてはいけない」「完璧でなければ始めてはいけない」といった意識が強く出やすい場合があります。
そのため、ビジネスモデルが完全に固まっていない段階でのスタートをためらい、慎重になりすぎてチャンスを逃してしまうこともあるでしょう。
また、経営・会計・マーケティングといった未知の分野に苦手意識を感じる人も多く、起業には特別なスキルが必要だと思い込んでしまう場合もあります。
周囲からの理解や協力を得にくい
「起業なんて無謀じゃない?」「安定した仕事に就いたほうがいいよ」といった周囲の声に、心が折れてしまう女性も少なくありません。
特にパートナーや両親など、近しい人の理解が得られないと、起業に向けた準備すら進めにくくなります。
これは単なる助言ではなく、「女性はサポート役に徹するべき」といった古い価値観が背景にあることも多く、周囲の無理解が女性の選択肢を狭めてしまうことにもつながります。
情報収集や学びの機会が限られている
セミナーや勉強会、起業スクールなどは増えてきましたが、多くは都市部中心で開催されたり、平日の日中に限定されたりしています。
育児やパート勤務で多忙な女性にとって、物理的にアクセスしにくい環境は大きな障壁です。
また、「どの情報が信頼できるのか分からない」「専門用語が難しく感じる」といった情報リテラシーの不安から、学びの場に参加すること自体がハードルになるケースもあります。
今は少ない女性が起業するには?
起業に対するハードルがある中で、女性が実際に起業を実現するにはどのような工夫が必要なのでしょうか。
今は少ない女性が起業するにはどうすればいいかを確認していきましょう。
身近な課題や経験をビジネスの種にする
ビジネスのアイデアは、決して特別なものである必要はありません。
むしろ、日々の生活の中で感じる「ちょっとした不便」や「こうだったらいいのに」といった気づきが、ニッチで価値のあるビジネスにつながります。
たとえば、子育て中に感じた育児グッズへの不満をヒントにオリジナル商品を開発したり、保育園選びや離乳食の経験を活かしてコンサルティングや情報発信を行ったりする女性もいます。
女性ならではの生活目線での「共感」をベースにしたビジネスは、同じ立場の顧客に強く響きやすく、市場で差別化を図るうえでも有効です。
スモールスタートでリスクを抑える
「いきなり法人を立ち上げて事業を本格化させるのは不安」という方も多いはずです。
そのような場合は、まず副業や個人事業主として小さく始めるのがおすすめです。
たとえば、ハンドメイド作品をオンラインで販売する、SNSで情報発信を始めて小さな講座を開催してみるなど、自分の得意分野や関心から始めてみましょう。
初期投資を抑えた状態でテスト的に展開することで、「どんなサービスが求められているか」「自分に向いている働き方は何か」などを体感しながら方向性を定めることができます。
このようなスモールスタートは、仮に方向転換が必要になった場合でもリスクが低く、柔軟に軌道修正できるのが大きなメリットです。
オンラインを活用して柔軟に働く
近年はテクノロジーの進化により、自宅にいながら多くのビジネスが展開できるようになりました。
オンラインショップでの物販、オンラインツールを使った講座やコーチング、SNSを通じた集客・販促など、インターネットを活用すれば、場所や時間にとらわれず、自分のライフスタイルに合わせて働けます。
特に、育児中や介護などで外出が難しい女性にとっては、オンラインで完結できるビジネスモデルは非常に魅力的です。
プラットフォームを上手に使えば、初期費用を抑えながら、少しずつ顧客との接点を広げていくことができます。
女性起業家向けのコミュニティを活用する
「ひとりで起業に挑戦するのは不安」「相談相手がいないと続けられるか心配」という方は、ぜひ女性起業家向けのコミュニティに参加してみましょう。
こうした場では、同じ悩みや想いを持つ仲間とつながることができ、モチベーションを保ちやすくなります。
また、実際に起業を経験した先輩からアドバイスをもらえたり、ビジネスのパートナーや協業相手が見つかったりと、実践的なメリットも多いです。
最近では、オンライン上の起業コミュニティや女性限定のビジネスイベントも増えており、居住地に関係なく参加できる機会が広がっています。孤独を感じやすい起業活動だからこそ、仲間やメンターの存在は大きな力となるでしょう。
女性の起業が少ないからこそチャンスもある
一見、起業家として女性が少ないことはデメリットのように見えますが、少ないからこそ活かせる強みやチャンスもあるのです。
女性の起業が少ないからこそのチャンスや可能性についても確認していきましょう。
女性ならではの視点が求められる市場がある
美容・ファッション・育児・教育・ヘルスケア・ライフスタイルなどは、女性が主なユーザーであることが多い分野です。
そのため、女性ならではの共感力や視点がビジネスの武器になります。
たとえば、「こんな商品があったら助かる」「自分だったらこうするのに」といったリアルな感覚は、実際のニーズに直結しています。
特に最近は、「誰が作ったか」「どんな想いで提供しているか」を重視して消費する傾向が強まっています。
女性起業家が自身のストーリーやライフスタイルをビジネスに反映させることで、単なる商品・サービス以上の価値を届けることが可能です。
女性起業家が少ない分、注目されやすい
ビジネスの世界では、「少ない=注目される」というのも大きなメリットのひとつです。
女性起業家はまだまだ希少な存在であるため、メディアや自治体などから注目されやすく、取材や登壇の依頼が舞い込みやすい環境があります。
たとえば、クラウドファンディングで女性が起案したプロジェクトが話題を呼び、多くの支援を集めた例や、地域のイベントで女性起業家がフィーチャーされてビジネスチャンスにつながった例もあります。
少ないからこそ、見つけてもらえるチャンスが豊富にあるのです。
女性向けの支援制度やコミュニティが充実している
国や自治体、商工会議所、さらには大手企業などが、女性の起業支援に力を入れる動きが年々加速しています。
たとえば、女性限定の創業補助金、起業セミナー、メンター制度、ビジネスコンテストなど、多種多様なサポート制度が用意されています。
加えて、女性起業家専用のコミュニティも全国的に増えており、オンラインで気軽に参加できるものも多いです。
そこで得られるのは、情報や知識だけでなく、心から支え合える仲間の存在です。「起業を孤独な戦いにしない」ための環境は、以前より格段に整ってきています。
今は少ない女性の起業を支援するProject:F
株式会社Sworkersは、女性起業家を増やし、社会のルールをつくる女性を増やすための一連の取り組みである「Project:F」(よみ:プロジェクトエフ)を立ち上げました。
女性向けの起業家育成プログラムおよび、スタートアップカンファレンスの提供が「Project:F」の主な取り組みです。
「Project:F」の取り組みとして2024年12月にスタートした「Female Founders Door」は、起業を志す女性に、起業のきっかけを提供する伴走型起業プログラムとなっています。
また、起業に興味をもったとしても身近に起業について話せる同性の友人や知人がいない女性や、スタートアップという言葉は聞いたことがあっても、実際にどんな働き方をするのか、どんな人が働いているのかイメージが持てない女性に向けてスタートアップカンファレンス「Female Founders Conference」の開催を予定しており、事前登録を受け付けております。
情報提供だけでなく同じ志をもつ仲間たちと交流が可能な機会を提供するのが「Female Founders Conference」の目的です。
さまざまな働き方や起業にご興味がある女性は、ぜひお気軽にSworkersにお問い合わせください。
※「Project:F」は継続的な取り組みを予定しておりますので期限ごとに募集終了の場合もありますが、その際はSworkersにお問い合わせください。